家庭教師バイトと学歴の関係についてのQandAのコーナーです。「家庭教師バイトは高学歴でないとできないのか」「家庭教師バイトに必要な学歴は」「大学・学部によって時給は違うのか」など家庭教師バイトと学歴に関する質問にお答えします。
家庭教師のバイトについてよくお寄せ頂くご質問に「学歴」に関する事があります。具体的には、
- 高学歴でないと登録できませんか?
- 学歴が高くないとお仕事の依頼はありませんか?
- 個別指導塾と家庭教師ではどちらの方が学歴が必要ですか?
- 女性の講師は男性より仕事の依頼が多いのは本当ですか?
- 家庭教師になるにはGMARCHクラス以上の学歴が必要ですか?
- 日東駒専クラスの学歴で家庭教師のバイトはできますか?
- 大学・学部によって時給は変わりますか?
- 学力が高くても学歴がないとだめですか?
- 高専に通っていますが、大学生でないと登録できませんか?
- 学歴が高いと時給も高くなりますか?
のようなご質問です。ネットで検索しても同じような内容を掲示板などに投稿している方をよく目にします。
上記のご質問について、以下で1つずつ回答していきたいと思います。
高学歴でないと登録できませんか?
家庭教師は「登録制」のお仕事ですので、各家庭教師会社が定めた応募資格(「大学生」「専門学校」「高専」など)を満たしていれば「登録」することはできます。ただし、「登録ができる」ことと「仕事・案件を紹介してもらえる」ことは別です。
以下に家庭教師センターの応募資格・条件の例をあげてみます。
・学生・プロ講師派遣Aセンターの場合:
短大・大学生以上(大学名・偏差値不問)
・学生・プロ講師派遣Bセンターの場合:
高専生・大学生・専門学生・社会人・主婦の方
・学生派遣専門センターBの場合:
大学生・4年制大学卒以上の方(未経験者歓迎)
・プロ家庭教師派遣専門Aセンターの場合:
大卒以上(未経験OK)
学生の場合は、「大学生」に限っているセンターと、「高専生」や「専門学校生」もOKとしているセンターに分かれます。さすがに、高校生OKのところは目にしたことがありませんが、大学入学が内定している高校3年生については殆どの家庭教師会社が2月始めから登録受付をスタートします。
社会人やプロ家庭教師の方の応募資格は、「4年生大卒以上」「短大卒以上」「特に記載がない」の3つの場合があります。一番多いのは「4大卒以上」です。
大学生・社会人・プロ講師のいずれの場合であっても、「登録」の際に大学のレベル(偏差値など)を限定しているところは殆どありません。
家庭教師のバイトは学歴が高くないとお仕事の依頼はありませんか?
高学歴でないからといって、仕事・案件の紹介・依頼が全く来ないというようなことはありません。生徒さんによって、学年・目的・学力・指導内容などが異なりますので、講師に求められる「能力」や「学力」が異なります。
例えば、「小学2年生(中学受験の予定なし)のお子さんに算数と国語の指導をする」というようなお仕事の場合、求められるのは「学歴」ではなく、小さなお子さんをうまくリードしていける「能力」や「人柄」ではないでしょうか。
家庭教師の案件の中で一番多い「中学生の学校の補習・定期テスト対策」の依頼についてはハイレベルな学歴は必要がありませんが、中学レベルの英語・数学を指導できる能力・学力が必要です。
「中堅校以上の中学受験生に塾の補習・算数指導(大学生講師希望)」のような案件の場合は、中学受験経験者に対象が限られます。大学の学歴(大学名・大学の偏差値)よりも「出身中学」や「指導経験」が選定の決め手になるでしょう。
「高校3年生で国立医学部志望の生徒さんに数学3・物理・化学を指導する(大学生講師希望)」というようなお仕事の場合、一定レベル以上の(「学歴」ではなく)「学力」が求められます。この例の場合、指導科目が理系科目に限られているため、国公立・私立は問いませんが学力の高い理系の大学生で、物理・化学2教科受験経験者が対象となります。このような案件の場合、登録の際にテストを実施している家庭教師センターの場合であっても(登録テストは簡単である為)、センターの担当者が個々の登録者の正確な「学力」を知ることはできません。そのような場合は、センターの担当者は「大学名」「入学方法(内部進学・一般入試・AO・センター方式・推薦入試)」などで、指導が可能な先生を絞り込みます。
以上のように、案件の中には「学力が求められる」ものがあり、センターの担当者が「学力」を判断する客観的要素として「学歴」を見るということはあります。ちなみに、ハイレベルな学力が必要なお仕事の場合は、時給が高めに設定されていることが多いです。(例:「時給1300円~」で募集しているセンターの場合→難関私立中学受験塾のフォローのお仕事は「時給1800円」)
個別指導塾と家庭教師ではどちらの方が学歴が必要ですか?
前述のとおり、家庭教師の場合、担当者が「指導が可能か否か」を判断する為に「学歴(出身中学・高校・大学)」や「受験科目」「入学方法」などを登録データから見て候補者を絞り込むことはあります。個別指導塾でもこの点については同様です。
しかし、個別指導塾に比べて家庭教師の方が「学歴」を前面に出す傾向はあります。個別指導塾では生徒さんに先生を紹介する場合、「講師のA先生」というような紹介の仕方をしますが、家庭教師の場合は「○○大学○○学部のA先生」というような紹介の仕方をする場合が多いです。
ちなみに基本時給は、家庭教師が個別指導塾より相場が500円程度高くなっています。家庭教師の場合、生徒・指導内容によってさらに高くなることが多いので、高学歴な方は個別指導塾よりかなり高めの時給となることが多いです。
女性の講師は男性より仕事の依頼が多いのは本当ですか?
本当です。どこの家庭教師センターでも女性講師の数が足りていませんので、女性の方の方がお仕事の依頼が来やすいです。
ある求人サイトのデータによりますと昨年の家庭教師の応募者は
・男性72%
・女性28%
だったそうです。
一方で、家庭教師センターに依頼する生徒さんの男女比は5:5~6:4程度で男女差はあまりありません。女子の場合は女性の先生を指定する場合が多いので、各社とも女性の先生が足りなくなります。
特に女性のプロ講師や女性の社会人、理系の女子大学生などが非常に少ないようです。
家庭教師になるにはGMARCHクラス以上の学歴が必要ですか?
前述のとおり、生徒さんによって先生に求められる要素が異なります。依頼件数が多い、公立の小中学生の「学校の補習」「定期テスト対策」などについては、学歴よりも「小学生に算数が教えられるか」「中学生に英語が教えられるか」「中学生に数学が教えられるか」などの能力の方が学歴より重要です。
大学や学部により家庭教師バイトの時給に差はありますか?
スタート時給が「大学名」や「学部」によって違ってくる家庭教師会社は多いです。例えば「時給1400円~時給5000円」と募集要項に記載している家庭教師会社Aの場合、「東大・東工大・一橋大の学生は時給2500円スタート」「早稲田・慶應の学生は時給2200円スタート」「国公立医学部生は時給3000円スタート」「GMARCHクラスの学生は時給2000円スタート」のように取り決めがあります。又、家庭教師経験や塾講師経験がある場合はスタート時給が200円程度プラスになる家庭教師会社が多いようです。
「学力」が高くても「学歴」がないとだめですか?
本来、家庭教師の先生に求められるのは、「指導能力」「先生本人の学力」「性格」「熱心さ」「誠実さ」などですが、お仕事の内容によっては「先生本人の学力」を客観的に判断する方法として「学歴」を見られることがあります。
高専に通っていますが、大学生でないと登録できませんか?
家庭教師センターにより、「高専生OK」の場合と「不可」の場合があります。求人サイトや一括登録サイトなどの募集要項・応募資格をご確認下さい。
学歴が高いと家庭教師バイトの時給も高くなりますか?
学歴(大学名・学部名など)も時給決定の一つの要素です。「指導内容」「指導する学年」「指導する先生の指導経験(塾・家庭教師)」「大学名・学部名」など複数の要素により時給が決まります。多くの家庭教師会社が家庭教師バイトの募集要項の時給の欄で「時給1500円~5000円」のように幅を持たしているのはそのためです。尚、医学部医学科の大学生については、生徒さんからの指名(現役医学部生希望)が入ることが多いので、どこの家庭教師会社でも時給が高額設定となっています。
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